最近、頻繁に下痢を起こして悩んでいます。なんだか風邪もひきやすくなったような気もするし、季節の変わり目に起きるアレルギー症状も悪化。これはもしや、長年の不摂生がたたって腸内環境が悪化しているせいでは? いや、きっとそうです。そうに違いありません。ここらで腸内環境を改善しておかないと、そのうち大きな病気にかかってしまうかも……。
そんな危機感から、一念発起して腸内環境の改善に挑戦することに。最近は便利なサプリもあるし、無理のない範囲で生活習慣を見直しながら、健康な身体作りに挑戦してみました。
不調の原因は腸内環境のせいだと決めつけてみたものの、根拠も確証もありません。まずは今の腸内環境がどうなっているのかが知りたいところです。腸内環境の改善に取り組むにしても、何らかの指標や手がかりがあった方がモチベーションも上がりますからね。
そんなわけで、ネットで調べてみたら「腸内フローラ検査」なるものを発見。どうやらキットを通信販売で購入するだけで、個人でも簡単に受けられるようです。自宅でできる腸内フローラ検査のサービスはいくつか見つかりましたが、今回私が選んだのはこちら。
公式HPの紹介によると「『マイキンソー』はあなたの腸内細菌叢(腸内フローラ)を可視化する検査キットです」とのこと。腸内にいる細菌の割合を調べて、腸活の手助けをしてくれるサービスだそうです。専門外来の検診などでも採用されている検査キットらしいので、信頼できそう。キットは1つ18000円(税別)。自宅で採便して送るだけなので、手軽に試すことができます。
公式オンラインショップで注文手続きを終え、数日後にマイキンソーの検査キットが届きました。さっそく説明書の内容を読んで、便を採取してみます。採便は細いブラシのような棒を使い、キャップを締めたら完了。要領は健康診断の検便と同じです。
そして便を発送するまえに、マイキンソーの会員ページで登録を行い、キットの箱に記載されている検査キットIDをマイページに登録します。この時、採便時の状況や悩みなどに関するアンケートが用意されているので、回答しておきました。このアンケートと検査結果をもとに、腸内環境に関するさまざまなアドバイスがもらえるようです。設問は「生活習慣に関するもの」「体質・病歴に関するもの」「検査時の状態に関するもの」の3つに分かれており、全9項目ありました。設問数は多いものの、深く考えずにパッパと答えていけば、5~10分ほどで終わります。
採取した便を発送してからおよそ6週間後、登録しているアドレス宛に「解析完了のお知らせ」というメールが送られてきました。さっそく検査結果ページにアクセス。
以上のように、採取した便の解析結果から、私の腸内環境が可視化されています。正直、6週間という検査期間は長いと思っていましたが、これだけ詳しい内容まで調べてくれるのなら、待った甲斐があるというもの。
そして、肝心の悩みの原因については、下記のページでまとめられていました。
そのままズバリ、「下痢になりやすい細菌叢です」と断言されてしまいました。
詳しく見てみると、正常な人に多い菌が、かなり不足しているようです。「ラクトバチルス属」は平均値を大きく下回っているし、「バチルス属」に至っては、全くいないそうです。つまり、乳酸菌が足りないみたいですね。けっこう深刻そうな結果ですが、本当に改善できるのでしょうか?
不調の原因に納得したところで、さっそく腸内環境の改善に着手。まずは、昔から自覚していた乱れた生活習慣をなんとかしなければ……。まずは普段の暮らしぶりを振り返ってみて、ダメそうなところをリストアップしてみました。
パッと思い付くのはこんなところ。いずれも健康診断で指摘されたポイントばかりですが、腸内環境にとっても良くなさそうな悪習ばかりですね。こんな生活を続けているのに大きな病気にかからずにいられるなんて、実は私が元々持っていた腸内細菌はけっこう優秀なのでは……?
特に食事の内容はひどいもので、腸に良さそうなものを全然摂取していません。どうりで乳酸菌が少ないわけです。
とりあえず、帰宅時間など仕事の都合で変えられない部分もありますが、できることから取り組んでみようと決意。継続できないと意味がないので、あくまでも無理のない範囲で。
食事についてはあいかわらず外で買ったものばかり食べていますが、それでも夕食だけはパックのサラダをつけたり、プラス一品で納豆を食べたりと、地道に頑張りました。
正直なところ、生活習慣で改善できるところが思ったより少なく、こんなので腸内環境を改善できるのか、正直不安。そこで、最近話題の乳酸菌サプリの力を借りてみることにしました。
腸内フローラ検査の結果によると、私の不調の原因は乳酸菌の不足のにあったようです。てっとりばやく乳酸菌を増やすには、乳酸菌サプリを摂取するのが有効だと考えたわけです。
とはいえ、乳酸菌サプリとひと口にいっても、その種類はさまざま。商品によって配合されている乳酸菌も異なり、どれを買えばいいのかさっぱりわかりません。ネットや本で調べてみたところ、どうやら体質などによって合う菌、合わない菌があり、自分が元々持っていない種類の乳酸菌を摂取しても、腸内に定着することはほとんどないのだとか。そして自分に合う菌を探して片っ端から乳酸菌を試していたのではお金も時間もかかりすぎる……。
そんな訳で、どんな乳酸菌を摂るべきか悩み抜いた末に私が選んだのは、色々な種類の乳酸菌を育てられる成分の入ったサプリ。特定の菌を摂取するのではなく、自分の腸内にいる乳酸菌を育てるためのエキスです。これなら菌の相性で悩む必要もなく、確実に自分の腸内環境を変えられそうだと感じました。これは液状タイプなので水なしで飲めるし、意外と味もおいしいところが気に入っています。
上記の取り組みを一ヶ月続けてみて、再び腸内フローラ検査「マイキンソー」に挑戦してみました。生活習慣の改善は目標を緩めに設定したおかげもあり、意志薄弱な私でもなんとか続けることができました。サプリも手間がかからないし味も気に入ったので、今ではむしろ楽しみになっています。そんなこんなで過ごした一ヶ月間の成果を、以前と同様にチェックしてみました。
腸内細菌の割合や菌の多様性などの項目は前回とほぼ同じでしたが、初回の検査で「下痢になりやすい」と言われてショックだった「悩み別結果」の内容に変化が……!
なんと、「下痢になりにくい菌叢です」という判定結果が! 前回の検査時には全滅していて心配していた「バチルス属」の菌も、0.060%という低い数値ではあるものの、しっかり増加していました。ほかの菌についても軒並み増加しており、まだまだ基準値を下回っている数値も見られますが、ひとまず安心といったところです。
正直、生活習慣に関してはそこまで劇的に変えられたわけでもないので、一ヶ月程度で本当に変わるものなのか? と不安でしたが、腸内環境って意外と簡単に変えられるものなんですね。
実感としても、最近は確かに下痢がおさまっているし、なんとなく調子が良いような気がします。もちろん、こういうのは続けていくことが大切なので、引き続き食事・運動。睡眠に気を付けて健康的に過ごしていきます。相変わらず自炊もほとんどできていないので、乳酸菌サプリも引き続き飲んでいきたいと思います。
管理人:蝶野ハナ
乳酸菌と人との関係、菌株ひとつひとつの個性、数多くの研究データ……乳酸菌って、知れば知るほどスゴいんです。私たちにとって最も身近な細菌について、もっともっと深く知りたくないですか?