東京大学薬学部によって、長野県で受け継がれてきたぬか床から発見された「11-1乳酸菌」。この免疫を活性化する力を持つことが期待されている菌についてご紹介します。
11-1乳酸菌は、長野県で代々受け継がれてきた特別な「ぬか床」から、東京大学薬学部によって発見された新亜種乳酸菌です。高い免疫活性率を持つと言われており、東京大学により特許出願もされている注目の乳酸菌です。
11-1乳酸菌の大きな特徴は、高い免疫活性率を誇るということ。
11-1乳酸菌の免疫活性率は「165U/mg」。高い免疫調整機能を持つと言われているフコイダン(免疫活性率:36U/mg)や、ラクトバチルス・ブルガリクス(Lactobacillus bulgaricus)OLL1073R-1(免疫活性率:24U/mg)、酵母由来βグルカン(免疫活性率:20U/mg)と比較して、高い免疫活性率を誇っています。
具体的な研究データは見付けられませんでしたが、東京大学薬学部では独自の免疫を数値化する技術を使用し、11-1の免疫活性力の高さを発見しました。
ちなみに、東京大学薬学部では、「蚕」を使って物質の免疫活性率を測定しているそうです。これは、免疫を活性化させる物質を蚕に注射すると、解雇の筋肉が収縮するという反応を利用したもの。免疫の活性度が高いほど蚕の筋肉が大きく収縮するため、物質が持つ免疫活性率の高さを測ることができるのです。
この技術を利用し、東京大学薬学部は11-1乳酸菌の免疫活性率の高さを発見しました。
どんなに素晴らしい効果が報告されている菌であっても、それが誰にでも効くというわけではありません。菌と腸内環境には相性があり、自分の腸に合っていない菌を摂取しても、あまり意味がないのです。
もちろん、ここで紹介した11-1乳酸菌についても同様で、この菌が合うかどうかは、実際に摂取してみて、自分の体調の変化を確認してみるしかないのが現状です。
世の中に存在する乳酸菌・ビフィズス菌には数えきれないほどの種類があり、商品化されているものだけでも膨大な数があります。そのため、自分と相性の良い菌を見付けるためには、それなりの覚悟をもって、根気よく挑まなくてはなりません。
しかし、自分にピッタリの菌を見付けるのは、それだけの価値があること。一生をかけて、理想の乳酸菌を追求し続けるくらいの気持ちで挑むことが大切です。摂取せずにどんな菌が合いそうか、なんて考えても意味はないので、まずはどんな菌があるのかを知り、興味のあるものから順にかたっぱしから試していきましょう。
ただし、一部には例外といえる成分もあります。たとえば「乳酸菌生成エキス」という成分は、最初から自分が持っている乳酸菌を育てるためのものです。
そもそも乳酸菌を摂取するのは、自分の腸内で善玉菌を増やして腸内環境を整えることが目的。つまりこの成分を摂れば、自分にピッタリの乳酸菌を摂取するのと同様の効果が得られるというわけです。菌との相性を気にする必要がないため、手っ取り早く健康になりたいという方は、こういった成分を探した方が良いかもしれません。
11-1乳酸菌の研究を行っている東京大学薬学部では、薬剤や食品、飲料、健康食品など、さまざまな物質が持つ免疫活性を測定しており、乳酸菌が免疫を活性させるパワーを持っていることを確認。このことから、東京大学薬学部では乳酸菌に注目し、日本に昔から伝わってきた「ぬか」に高い免疫活性力があると考えたそうです。
そこで、全国各地のさまざまなぬかを採取して解析。その中で、長野県のある地方の民家から採取したぬかから非常に高い免疫活性力の値が検出されました。温度や湿度、保存する場所など保存環境におけるさまざまな要因が重なり、このような高い数値が出たと考えられています。
世界初の「11-1乳酸菌」含有製品として販売されているのが「11-1(いちいちのいち)」。製品化まで非常に長い期間をかけて開発されてきた製品です。素材調査から発見まで4年以上、製品化まで約1年半の時間を費やしたそうです。
この「11-1」を飲み続けることによって、腸内細菌のバランスを整え、腸内を良い状態に保つことが期待されています。
管理人:蝶野ハナ
乳酸菌と人との関係、菌株ひとつひとつの個性、数多くの研究データ……乳酸菌って、知れば知るほどスゴいんです。私たちにとって最も身近な細菌について、もっともっと深く知りたくないですか?